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Ken&Maryの日曜名画座
K&Mセカンドライフ名画鑑賞録
毎日が日曜日KenとMaryのSecondLife
『一日一膳』 『一日一名画』 日曜名画座

戦場のピアニスト 2002年(ポーランド・フランス) ★★★★★ 戦争と平和 1956年(アメリカ) ★★★★
主演:エイドリアン・ブロディ
アカデミー賞・監督賞/脚本賞/主演男優賞受賞
主演:オードリー・ヘップバーン、ヘンリー・フォンダ
第29回アカデミー賞獲得作品
あらすじ あらすじ
1939年、ナチス・ドイツがポーランドに侵攻。ワルシャワのラジオ局でピアノを弾いていたウワディスワフ・シュピルマン(エイドリアン・ブロディ)とその一家は、ユダヤ人に対するゲットーへの移住命令により、40年、住み慣れた我が家をあとにする。ナチスの虐殺行為がエスカレートする中、ウワディスワフはカフェのピアノ弾きとして日々を過ごす。42年、シュピルマン一家は大勢のユダヤ人と共に収容所へ送られるが、ウワディスワフは警察の友人の手で一人収容所行きを免れた。43年、ウワディスワフはゲットー脱出を決行。旧知のポーランド歌手ヤニナ(ルース・プラット)の手引きで隠れ家に移った彼は、僅かな食料で食いつなぎひっそり暮らし続けた。だが隣人に存在がバレて脱出、親友の妹ドロータ(エミリア・フォックス)と彼女の夫のもとを訪ね、新しい隠れ家に住む。夏になる頃、ワルシャワ蜂起が始まり街は戦場となった。ある晩とうとう、ドイツ軍将校(トーマス・クレッチマン)に見つかってしまったウワディスワフ。彼がピアニストてあることを告げると、将校は彼にピアノを弾かせた。演奏に感動した将校は、ウワディスワフをかくまってやり、その数週間後に終戦が訪れるのだった。

















出典:goo映画
goo 映画
19世紀初頭、帝政ロシアの物語。進歩的な青年ピエール(ヘンリー・フォンダ)はフランス革命精神の象徴としてナポレオンを尊敬し、仏軍モスクワ侵入の噂にも他のロシア国民ほど憎悪を感じられなかった。彼が親しくしているロストフ伯爵家では、長男ニコラス(J・ブレット)の出征に、伯爵(バリー・ジョーンズ)と伯爵夫人も沈んだ面持ちだが、出征はニコラスの恋人で財産を持たないソニヤ(M・ブリット)との仲を割くことにもなるので、夫人にはせめての慰めだった。ピエールの気に入りは娘のナターシャ(オードリー・ヘップバーン)。まだ女学生だが2人は兄妹のように仲が良い。ニコラスの出征を見送ったピエールは道楽者の友人ドロコフのパーティで乱チキ騒ぎ。ベズコフ伯爵の庶子である彼は、上流の人々とつき合えないのだった。だが無二の親友アンドレイ公爵(メル・ファーラー)の知らせで、危篤に陥った父の病床へ急ぐ。アンドレイは最近、妻リーゼ(ミリ・ヴィターレ)との仲が気まずく、早く戦場へ出たいと考えていた。遺言でピエールは広大な領域を受けついだが、臨終に立ち会ったクラーギン公爵は娘のヘレーネ(アニタ・エクバーグ)に彼を誘惑させようと思いつく。アンドレイは妊娠した妻を田舎の邸へ送り戦場へ赴く。厳格な父親はリーゼに気のつまる思いをさせ、内気な娘マリア(アンナ・マリア・フェレロ)は同情しつつ父への遠慮から沈黙を守っていた。ロシア軍は戦線に到着、ナターシャが将兵の奮戦ぶりを夢みている頃、ピエールはヘレーネとの結婚準備に忙殺されていた。アンドレイは総司令官クツゾフ将軍(オスカー・ホモルカ)の幕僚としてチェコの小村アウステルリッツに出陣。結果は敗戦に終わり、ニコラスは辛うじて逃げ帰り、アンドレイは負傷する。休戦条約が結ばれ、将兵はモスクワへ戻る。リーゼはお産で死に、アンドレイは一変して気難しい人間になってきた。一方、派手好きのヘレーネはドロコフを誘惑、ピエールは決闘で彼を傷つけた上、妻と別れた。ピエールはナターシャの姿を見ることだけを慰めとしていたが彼女はアンドレイと愛し合うようになった。だがアンドレイの父の反対で結婚出来ぬまま旅立つアンドレイを見送ったナターシャは、オペラでヘレーネの兄アナトール(ヴィットリオ・ガスマン)に言い寄られ、駆け落ちをすすめられる。ソニヤの知らせでピエールは彼を追い払うがアナトールを諦め得ないナターシャに、アンドレイは再び憂鬱な人間となる。休戦も終わり、ボロディノの決戦でアナトールは戦死、アンドレイは重傷を負い、今は自らの過ちを知って戦場に立ったピエールも負傷した。クツゾフの焦土戦術でロストフ家の人々もモスクワを去り、1人残ってナポレオンを刺そうとしたピエールも実行出来ぬまま仏軍の捕虜となる。アンドレイはナターシャに抱かれつつ絶命し、恋を諦めたソニヤの計らいでニコラスは、アンドレイの子供を引き取っていたマリアと結ばれる。獄中でピエールは信仰あつい農民プラトン(ジョン・ミルズ)を知る。ナポレオンのモスクワ撤退の際、プラトンは射殺されるがドロコフ指揮のコサック騎兵にピエールは救われた。11月も末、ナポレオンは完敗してパリへ逃げ戻った。モスクワに帰ったピエールの訪れた荒廃したロストフ邸では、いまは大人になったナターシャが彼を待っていた。



戦場にかける橋 1957年(アメリカ)★★★★  聖処女 1943年(アメリカ)★★★
主演:ウィリアム・ホールデン   第30回アカデミー賞 ・作品賞/監督賞/脚色賞/主演男優賞/撮影賞/作曲賞/編集賞 主演:ジェニファー・ジョーンズ
あらすじ あらすじ
第2次大戦下のビルマ・タイ国境近くにある日本軍捕虜収容所。所長の斎藤大佐(早川雪洲)は教養の深い武人だった。ここに収容されているアメリカの海軍少佐シアーズ(ウィリアム・ホールデン)らは激しい労役に脱出の機会を狙っていたが、そんなある日、収容所にニコルスン大佐(アレック・ギネス)を隊長とする英軍捕虜の一隊が送られてきた。バンコック・ラングーン間を結ぶ泰緬鉄道を貫通させるためクライ河に橋梁を建設せよとの命が司令部から斎藤大佐に下り、その労役に送られてきた捕虜である。橋梁完成期日は5月12日、日は幾ばくもない。斎藤大佐は捕虜全員に労役を命じた。が、ニコルスン大佐はジュネーブ協定に背反すると将校の労役従事を拒否したため、営倉に監禁された。その夜シアーズは仲間2人と脱走し、1人だけ助かってコロンボの英軍病院に収容された。一方、収容所では担当者の三浦中尉の工事指導が拙劣なためと捕虜のサボタージュのため架橋工事が遅れていた。斎藤大佐は焦慮の余りニコルスンら将校の翻意を促したが彼らは応じない。やがて3月10日、陸軍記念日となった。斎藤大佐はニコルスンらの頑固さに負け、彼らの恩赦を伝えた。ところがこのとき、意外にもニコルスンは自ら架橋工事に当ろうと申し出た。彼は、サボタージュが軍紀の弛みだとみて捕虜たちに建設の喜びを与えることによって本来の軍人の姿へ鍛え直そうと考えたのである。そして架橋方法にも積極的な意見を述べた。架橋の主導権はニコルスンに移った。期日までに橋を完成するために、斎藤大佐はあえてその屈辱に甘んじた。その頃英軍病院にいるシアーズのもとにワーデン(ジャック・ホーキンズ)という英軍少佐が訪れ、意外な申し入れをした。バンコックーラングーン間の橋が完成、鉄道が敷かれれば日本軍はインドへ迫るだろうし、それを阻止するためには落下傘で挺身隊を降下させ橋を爆破するより方法がない。シアーズに道案内を頼む、というのである。シアーズは、ワーデンの説得を承知した。ワーデン、チャップマン、ジョイス、シアーズの4人からなる橋梁爆破挺身隊は輸送機からタイの密林地帯に降下した。この時チャップマンは巨木に激突、落命した。残る3人は難行軍を続けた。携帯ラジオで、橋は5月12日に完成、13日には初列車がクワイ河を渡るとの日本軍の情報を知った。事実、クワイ河の架橋工事は進み、捕虜兵士の士気は上がり、彼らは橋梁建設に生きる意義を見出していた。ニコルスンはこの橋に英軍の誇りをかけていた。5月12日がきた、夕刻、ワーデンら挺身隊はクワイ河を見下ろす陸の上に辿りついた。夕陽に映えて巨大な橋が見事完成されていた。夜影に乗じ、ジョイスは橋脚に爆薬を装置、シアーズとワーデンは迫撃砲を備えて彼を援護、橋梁爆破の準備はなった。朝がきた。斎藤大佐とニコルスンは最後の点検にと橋を上へ上った。そのとき、ニコルスンは橋脚の爆薬を発見した。と、その矢先斎藤大佐はジョイスに後から刺し殺された。折しも列車の汽笛が聞こえた。ジョイスは発火装置に迫ろうとしたがニコルスンに遮られた。シアーズがジョイスを助けるため出てきたがジョイスとともに、日本兵に射殺された。その瞬間、丘の上のワーデンが放った迫撃砲の1弾はニコルスンの傍らに落下、ニコルスンの体は発火装置の上に崩折れた。捕虜たちが苦心の末に完成した橋は列車とともに粉砕した。ゆるやかに流れるクワイ河の水面に、「本橋梁は英軍将士によって建造されたものなり」と書いた1枚の板が漂うばかり……。 ナポレオン3世が第2帝政を布いていた頃のフランス。スペインの国境に近いピレネー山中の寒村ルードに、スウピルウという貧しい夫婦がいた。貧乏者の子沢山のことわざ通り妻のルイズは5人の子供を産んで生計はいよいよ苦しかった。ベルナデットはその長女であった。装い飾るわけではないのに天成の麗わしさにね界わいきっての美人の評判がたかかったが、惜しいかな健康に恵まれなかった。身体が弱いためか信仰心があつく、いつか彼女は聖霊ちを幻想するようになった。正直なベルナデットはそれを伯母に打ち明けると、伝え聞いた意地悪のジャンヌは散々嘲笑するのであった。そんな事でベルナデットの信仰が搖ぐものではなく、彼女は暇さえあればお祈りをしていた。ある日彼女は村はずれの洞窟で白衣の聖女の姿を見た。そして洞窟にわいている泉の水は、信仰篤い者の病を医するであろうというお告げを聞いた。ベルナデットはその帰る途中異常の興奮のせいか病身にこたえたのか路傍に倒れた。かねてベルナデットの美しさに心ひかれていた若者アントアン・ニコロオの家まで運んだ。洞窟の霊泉が死にかけていた1人の赤児を救ったといううわさが飛ぶと、近郷近在の善男善女が伝え聞いて、ルールドの村に集まって来た。しかしこの奇跡を識者は去って信じなかった。尼僧ヴォーズウさえ信じない。ルールドの警察署長長ヂャコメエは、愚民を惑わすとスウピルワを叱ってみたもののどうにもならず、かえってうわさが拡がる一方だった。検察官ウィタル・デュツワは遂に裁判を開き、ベルナデットを罰しようとしたが、彼女の清浄な魂の力はそれを果たさせなかった。やむなく裁判は洞窟に柵を張り、中の人の出入りすることを厳禁した。ところがナポレオン3世の息子が奇病にかかり、医薬が効かなく命且夕に追っていた折柄この話が伝わった。皇帝は霊泉を取りよせる。ふしぎや児は助かったので、棚を取りはずして善男善女の参詣は許されることとなってベルナデッテは妖女でないこと証拠立てられたわれである。ある日スウビルウの家をペライラマアル神父が訪れた。彼女はベルナデットを祝福し、そなはキリストの花嫁たるべき身であること、そのため修道院に入らねばならぬことを告げた。両親は愛する娘と別れることを悲しんだが、ベルナデットはほほ笑んだ。彼女が神父と共に修道院へ向かうときアントアンが別れに来て、私も一生ほかの女と結婚しないと誓うのであった。







出典:goo映画
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西部戦線異状なし 1930年(アメリカ) ★★★★ 007 ゴールドフィンガー  1964年(アメリカ) ★★★★ 
主演: ルイス・エイヤース
第3回米国アカデミー賞最優秀作品賞/最優秀監督賞受賞作品
主演: ジェームズ・ボンド = ショーン・コネリー
アカデミー音響効果賞受賞。
あらすじ あらすじ
欧州大戦に於て西部戦線の戦いたけなわなる頃。ドイツのある町の学校の窓下を戦場に向かう大部隊が通過しつつある。そこの教室では老教師カントレックが生徒達に愛国主義を吹き込んでいる。進軍の雑音と教師の弁舌に若い生徒達の血潮は燃えて彼らは直ちに出征を志願する。ポール、アルバート、ケムメリッヒ、ミュラー、ベーム、ピーター達がその中に数えられる。入隊した第一夜、かつて町の郵便配達であったヒンメルストスは曹長として彼らの前に立つ。そして苛酷な彼の訓練の後若者等は戦場へ送り出される。戦線後部の輸送所に於てポール達は最初の戦慄を感じる。ポール達は老兵に食物を求めてかえって彼らに嘲笑される。古参兵中の腕利きカチンスキーは豚を盗んで来て彼らの前に食物を供する。かくて彼らは初めて戦場へ身を晒す。それはカチンスキーに導かれた鉄条網張りの任務である。天空と大地とが厳しい砲火に轟き渡っている中に無残に碎かれてゆく若者達の英雄主義。ついに塹壕の中でベームは砲音によってヒステリーになる。ケムメリッヒもまた狂って飛び出したため脚部を打ち砕かれる。こうして彼らは幾日かを塹壕の中で仏軍の来襲を待たされるのである。糧秣車の前で兵士は分配を待っている。コックは150人分を用意しながら今は80名に減じた彼らに食糧を与えることに勿体をつける。ポール達は病床のケムメリッヒに長靴を所望してかえってケムメリッヒに障害者となったことを知らせ彼を狂乱させる。やがてポールはケムメリッヒの死んでいく態を目前に見せつけられる。教会付近の激戦でポールは腕を傷め爆破のために掘られた穴の中に砲火を避けたがその時飛び込んで来た仏兵を突き刺してしまう。終夜ポールは死に行く仏兵の傍らにあって戦争に対する疑惑と深い悔恨に苦しめられる。陣地へ戻ったポールは僚友と運河の流れで体を洗う。その時に通りかかった岸辺のフランス娘達に彼らは異性の匂いを感ずる。ポールはその後右腹部に負傷し保養のため故郷の町に帰る。だが彼の目に映ったものは教室で相変わらず少年達に愛国心を吹き込んでいるカントレックの姿とビールを飲みながら勝手な戦争論を闘かわしている金持ちや重役の姿であった。病める老母と姉とを跡に残して再び戦場へ来たポールは16歳の少年兵と老兵チャーデンの分隊に入る。カチンスキーをも訪ねたがその久しぶりの再会中カチンスキーは敵弾に命を落とす。そしてポール自身もある一日塹壕から蝶を捕らえんとする所を敵兵に撃ち殺されてしまった。だが司令部への報告は彼の死などには関係なく「西部戦線異状なし、報告すべき件なし」と伝えられた。


出典:goo映画
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メキシコで革命家ラミレスの工場を爆破したジェームズ・ボンドは、襲ってきたラミレスの手下をバスタブで感電させ返り討ちにした。その後ボンドはマイアミへ飛び、ホテルで富豪のオーリック・ゴールドフィンガーが行っていたカードゲーム(ジン・ラミー)のイカサマを妨害して、彼の手伝いをしていたジル・マスターソンと親密になる。だが、ボンドはゴールドフィンガーの部下オッド・ジョブに襲われ気絶し、その間にジルは裏切りの報いで全身に金粉を塗られて殺されてしまった。ボンドはMから、ゴールドフィンガーの金の密輸に関し調査するよう命令され、彼の経営するゴルフ場でナチスの金塊(1940年エッセン製、トブリッツ湖より回収品、時価5000ポンド)を餌に賭けゴルフを行う。ボンドはラフに入ったゴールドフィンガーのボールを足で踏みつけ隠すと、オッド・ジョブが偽ボールを用意してイカサマをしたので、ボールをすり替えてルール違反で負けさせた。ボンドは、ゴールドフィンガーのロールス・ロイスにホーマー(発信器)をつけ、彼が乗ったジュネーブ行き400便を追う。スイス国内をアストンマーチン・DB5で尾行中、フルカ峠で女性がゴールドフィンガーを狙った弾が当たりそうになり、ボンドは彼女の車を追跡して、特殊装備でタイヤをパンクさせる。彼女はティリー・ソームズと偽名を名乗ったが、実はジルの妹ティリー・マスターソンで、ゴールドフィンガーを仇と狙っていたのだ。その夜、ボンドはオーリック社の工場に潜入し、ロールス・ロイスのボディを18金製に替えて密輸したことを知り、「グランド・スラム計画」なる言葉を聞く。一方、ティリーはゴールドフィンガーを再度狙撃しようとし、ボンドはそれを阻止するが、二人は一味に発見され、ティリーはオッド・ジョブに殺されてしまった。捕まったボンドは、レーザー光線で殺されそうになるが、「グランド・スラム計画」を知っているとはったりを言って救われる。ボンドは女性パイロットのプッシー・ガロアが操縦する飛行機で、アメリカのケンタッキー州に連行される。途中、洗面所でマイ・リー乗務員の監視をすり抜け、ホーマーを装着する。プッシー・ガロア空中サーカスがある飛行場に到着後、オーリック牧場の地下に監禁されるが、牢獄を抜け出し、「グランド・スラム計画」の概要を盗み聞きする。「グランド・スラム計画」とは、アメリカで大量に金塊を保有するフォート・ノックス(Fort Knox)上空で、プッシー(報酬でバハマ移住を計画)達がミスター・ミッドナイトより手に入れたデルタ9(殺人ガス)を(「15分で消滅するが24時間失神する神経ガス」と騙され)散布。その後、フォート・ノックスに入り核爆弾で金塊を核汚染(58年間汚染される)。それにより、西側の金の株価は下落。ゴールドフィンガーが保有している金の株価を上昇させる、というものであった。グランド・スラム計画に乗らなかったシンジケートのボスの一人ソーローは、オッド・ジョブに殺され車(リンカーン・コンチネンタル)ごとスクラップにされてしまった。ボンドは、馬小屋でプッシー・ガロアと親密になって彼女を改心させ、CIAに連絡させる一方、散布するガスを詰め替えさせた。ゴールドフィンガーの計画は失敗し、彼はボンド、オッド・ジョブ、キッシュを金庫に閉じこめ逃走した。キッシュは核爆弾を停止しようとするが、オッド・ジョブに1階から地下3階(12m)に落とされて死ぬ。ボンドはオッド・ジョブと格闘して感電死させ、7秒手前で核爆弾を停止させた。ボンドは、アメリカ大統領に招待され飛行機に乗る。だが、ゴールドフィンガーが現れて争い、彼は銃撃で割れた窓から空中に吸い出された。ボンドとプッシーは、パラシュートで脱出し助かるのであった。



007 ドクター・ノオ  1962年(アメリカ) ★★★★   007 ロシアより愛をこめて 1963年(アメリカ) ★★★★  
主演:ジェームズ・ボンド = ショーン・コネリー 主演:ジェームズ・ボンド = ショーン・コネリー
あらすじ あらすじ
スメルシュのローザ・クレッブに倒され、6ヶ月の入院生活を送った後復帰したイギリス秘密情報部員ジェームズ・ボンドは、消息を絶ったジャマイカの責任者ストレングウェイズの調査を命ぜられた。ジャマイカへ飛んだボンドは、ストレングウェイズが調べていたジュリアス・ノオ博士を探るうち、ノオ博士がソビエト連邦に通じてアメリカの誘導ミサイル実験を妨害していることを知る。


出典:goo映画
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犯罪組織「スペクター」は、クラブ諸島の領主ノオ博士の秘密基地を破壊し、アメリカ月ロケットの軌道妨害を阻止した英国海外情報局の諜報員007ことジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)への復讐、それもソビエト情報局の美人女性情報員と暗号解読機「レクター[2]」を餌にボンドを「辱めて殺す」事で両国に泥を塗り外交関係を悪化させ、更にその機に乗じて解読機を強奪するという、一石三鳥の計画を立案した。実はスペクターの幹部であるソビエト情報局のクレッブ大佐(ロッテ・レーニャ)は、真相を知らない部下の情報員タチアナ・ロマノヴァ(ダニエラ・ビアンキ)を騙し、暗号解読機を持ってイギリスに亡命する様、また亡命時にはボンドが連行する事が条件だと言う様に命令する。英国海外情報局のトルコ支局長・ケリム(ペドロ・アルメンダリス)からタチアナの亡命要請を受けたボンドは、罠の匂いを感じつつも、トルコのイスタンブルに赴いた。しかし、そこにはスペクターの刺客・グラント(ロバート・ショウ)が待っていた……。



007は二度死ぬ 1967年(アメリカ) ★★★  007 ダイヤモンドは永遠に  1971年(アメリカ) ★★★   
主演: ショーン・コネリー 丹波哲郎 若林映子 浜美枝 主演:ジェームズ・ボンド = ショーン・コネリー
あらすじ あらすじ
結婚式の直後にブロフェルドによって妻テレサを殺されたジェームズ・ボンドは、ショックのため任務を立て続けに失敗した。上司Mは不可能に近い任務を与えて彼を立ち直らせるため、00課から外交官課に異動させて7777号とし、日本へ派遣した。ボンドに与えられた任務は、日本で開発された暗号解読器を、公安調査局長官のタイガー田中から入手することだった。田中は交換条件として、ボンドに「死の蒐集家」の暗殺を依頼してきた。スイスから来たガントラム・シャターハント博士は、福岡に近い辺鄙な海岸の古城に庭園を作り、有毒植物を植え、蛇やサソリ・毒蜘蛛・ピラニアなどを放し飼いにしたため、全国から自殺志願者が殺到し、犠牲者が500人以上に上っていた。また、元黒龍会の会員を警備員に雇ってもいたが、違法行為は行っていないため警察当局は手出しできなかった。そこで、田中は部下を潜入させたが、その男も犠牲となってしまい、首相の許可を得てボンドに任せてみることにしたのだ。だが、博士の写真を見たボンドは、その正体がブロフェルドであることを知った。ボンドは日本人炭鉱夫に変装し、土地の海女キッシー鈴木の助けを得て、忍者の装備を用いて城内に侵入した。ボンドは妻の仇を討つため、日本の甲冑をつけ刀を振るうブロフェルドと最後の対決をする。
イギリス秘密情報部員007ことジェームズ・ボンドは、上司Mよりダイヤモンド密輸ルートの解明を命ぜられる。ボンドは運び屋のピーター・フランクスにすり替わって、監視役の女ティファニー・ケイスの手引きでニューヨークへダイヤを運び、そこで中央情報局(CIA)を退職してピンカートン探偵社に勤める旧友のフェリックス・ライターと再会する。密輸ルートを仕切っていたのは、アメリカのギャング団スパングルド組で、ボンドはライターの協力を得ながらラスベガスまで調査を進め、組織の謎の首魁ABCの正体を突き止める。
ボンドは寝返ったティファニーとクイーン・エリザベス号でアメリカから脱出し、船上で組織の殺し屋ウィントとキッドを返り討ちにすると、フランス領ギニアでABCを葬り密輸ルートを壊滅させる。
出典:goo映画
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セブンイヤーズインチベット 1996年(アメリカ) ★★★★    西部開拓史 1962年(アメリカ) ★★★★  
主演:ブラッド・ピット 主演: グレゴリー・ペック キャロル・ベイカー デビー・レイノルズ
アカデミー賞 音響賞 編集賞受賞
あらすじ あらすじ
1939年秋、ナチス統制下のオーストリア。有名な登山家ハラー(ブラッド・ピット)は身ごもった妻イングリッド(インゲボルガ・ダプクナイテ)も顧みず、彼は同国人のペーター・アウフシュナイダー(デイヴィッド・シューリス)と共に、ヒマラヤ山脈の最高峰、ナンガ・パルバットを目指して旅立った。幾多の危機を乗り越えながら、彼らの探査行は続けられたが、思わぬ雪崩によって断念せざるを得なくなる。その頃、第二次大戦の戦火は日増しに激化し、情勢はハラーたちにとって思わぬ方向に進んでいた。彼らはイギリス軍のドイツ宣戦布告によってイギリス植民地のインドで捕らえられ、戦犯の捕虜収容所に送られてしまう。ハラーは何度となく無謀な脱走を試みるが、すぐに連れ戻される。そんなある日、故国に残したイングリッドから離婚届けが届いた。自己中心的な生きかたをしてきたハラーにとって、初めて味わう大きな悲しみと挫折だった。彼は鉄条網に体をぶつけ、自らを傷つけることで、感情の捌け口を見いだそうとする。収容所生活も2年を超えた42年9月。作業員を運ぶインド人に化けた2人は、監視の目を欺いて脱出し、そこからハラーは単独で逃亡した。追跡を逃れて過酷な自然環境の中での逃避行を続け、ついにアウフシュナイダーと再会を果たした。足掛け2年に渡る長い逃避行を経て、45年、2人は外国人にとって禁断の地チベットのラサに辿り着いた。黄金宮に輝くポタラ宮殿。世界の屋根とうたわれるヒマラヤ山脈の壮大な眺め。宗教のもとに生きるラサの人々の純潔な精神。ハラーにとっては心洗われることの連続だった。犬のエサを盗み食いしようとした時に助けられた、政治階層のツァロン(マコ)はハラーたちのよき理解者となり、あらゆる援助の手を差し伸べてくれた。また、チベットの貴族ンガワン・ジグメ(B・D・ウォン)の特別な計らいで、若く美しい仕立屋ペマ(ラクパ・ツァムチョエ)の元を訪れ、洒落た服を仕立ててくれた。ハラーたちも、ラサの人々に大して自らの知識を惜しみなく与えた。そんな中、ハラーはダライ・ラマの母親(ジェツン・ペマ)の家に招待される機会を得、彼はそこで若き宗教指導者ダライ・ラマ(ジャムヤン・シャムツォ・ワンジュク)の家庭教師を依頼される。西洋文明に大して大きな興味を示すダライ・ラマに、ハラーは英語や地理などを教えながら、深い友情と魂の交流を重ねていく。二人の精神の絆が深まるにつれ、利己主義だったハラーは初めて無私の境地を体験し、心の変化をなし遂げていく。しかし、それまで微妙な関係にあった中国政府とチベットの間の緊張が、急激に高まっていく。中華人民共和国が成立し、突然やって来た中国全権大使(ヴィクター・ウォン)の要求に、ダライ・ラマは平和的な精神性を説き、宗教を否定する全権使節を怒らせる。ダライ・ラマは中国の侵略によってチベット人の多くの命が無残に失われる夢にうなされるが、不幸にもそれは現実となった。51年、激動の中でハラーはチベット滞在に終止符を打つ。ラサを去るにあたり、ペマと結婚してチベットに家を構えたアウフシュナイダーとの別れのバター茶を酌み交わすハラー。そして、自分の魂を変えてくれたダライ・ラマとの別れ。ダライ・ラマは、即位した説きから大事にしていたオルゴールをハラーに友情の証としてハラーに与え、愛用の望遠鏡で去っていく彼の姿をいつまでも見守るのだった。

第1話 1830年代の終わり頃、アメリカ東部の人々は、オハイオ川流域の肥沃な土地の開拓に乗り出そうとしていた。ニューイングランドの農民ゼブロン・プレスコット(カール・マルデン)も妻レベッカ(アグネス・ムーアヘッド)、長女イーブ(キャロル・ベイカー)、次女リリス(デビー・レイノルズ)、それに2人の息子の一家を連れてイリー運河を通過し、オハイオ川にいかだを組んで未開の荒野に踏みこんだ。一家が川岸にキャンプを張ったある夜、鹿皮服を着た毛皮売りのライナス(ジェームズ・スチュアート)がカヌーで近づき、プレスコット一家と夕食を供にして西部の事情を話した。野性的で親しみやすい彼をイーブは一目で恋した。翌朝ライナスが既に立ち去ったのを知っても彼女の心は変わらなかった。一家が下流に向かう間、ライナスは上流に行き、川岸の天幕の店を見つけたが、ホーキンズ大佐と名のる主人は実は河賊で、ライナスも欺されて荷物をとられ、ナイフで刺された。しかし丸太にまたがって川を下ったライナスは、プレスコット家を襲おうとしていた河賊たちを、開拓民と力を合わせてやっつけた。一家がいかだで急流を下る時、激流は両親を呑んだ。両親の亡くなった土地に農園を建てようというイーブに、ライナスは開拓生活を誓った。しかし、蒸気船の汽笛は、リリスを新しい町セントルイスに誘った。第2話 10年後、リリスはセントルイスのキャバレーの歌手だった。常連の中に賭博師クリーブ・バン・ベイレン(グレゴリー・ペック)がいた。ある日、リリスはほとんど忘れていたパトロンの金鉱相続人になったことを知らされた。これを盗み聞いたベイレンは金鉱を自分のものにしようと計画した。彼女の乗った幌馬車隊が西へ出発して間もなくベイレンが馬で現れた。彼女を愛する隊長モーガンは素性を見抜いたが護衛として雇った。インディアンの急襲でベイレンが傷ついた時、リリスは我を忘れて彼を抱きしめた。ところが金鉱がすっかり掘り尽くされて何の価値もなくなったのを知ったベイレンは、彼女を捨てて元の賭博生活に入った。しかし川蒸気船のサロンで、キャンプショウの歌手になっていたリリスの声を聞いたベイレンは、勝っていたカードを捨てて彼女に近づいた。改めて愛を誓い合った2人は新しい都市サンフランシスコで運を試してみようと決心した。第3話 南北戦争が始まった。ライナスとの間に息子2人をもうけたイーブの一家にも戦火は及び、ライナスは最初の志願兵として戦場にあった。長男ゼブ(ジョージ・ペパード)も母親の反対を押し切って志願し、銃火の中で父の死を知った。気を落とした彼は戦争の意味を行き会った南軍の脱走兵と話し合い、自分も逃走しようと考えた。2人の傍にシャーマン将軍(ジョン・ウェイン)とグラント将軍がいるのに気づいた南軍兵は引き金を引こうとしたが、ゼブはとっさに銃剣で南軍兵を刺殺した。悲劇的な戦争は終わった。父の後を追うように母も死んだ。ゼブは農場を弟に譲り、自分は騎兵隊にとどまる決心をした。第4話 1860年代の終り頃、ユニオン・パシフィック鉄道の大陸横断工事をインディアンの襲撃から守る騎兵隊を指揮するのは、中尉となったゼブである。建設所長のマイク(リチャード・ウィドマーク)は新しいタイプの鉄道第一主義者で長年インディアンと生活を共にした野牛狩りの男ジェスロ(ヘンリー・フォンダ)に反対して最短距離をとるために、インディアンの食糧供給路を通るのを主張した。ゼブは間に入って一時的な条約を結んだがマイクは鉄道で狩人を送りこみインディアンの食料を乱獲したので遂にインディアンは怒り、野牛の大群を放った。彼らを欺すのに一役買ったことに気づいたゼブは退役して、さらに西へと向かった。第5話 1880年代の終わり頃、未亡人となったリリスは借金のため豪華な邸を売ってアリゾナ州に移住した。保安官になった甥のゼブや妻ジュリーたちとの再会を喜ぶ間もなく、ゼブはギャングのチャーリー・ガント(イーライ・ウォラック)の企てた列車襲撃を討伐しに向かった。激しい撃ち合いが続いたが、正義は勝った。法律と秩序が西部にもたらされ、ついに西部はかちとられたのである。




潜水服は蝶の夢を見る 2007年(フランス) ★★★★  潜行者  1947年(アメリカ) ★★★  
出演:マチュー・アマルリック エマニュエル・セニエ マリ・ジョゼ・クローズ 主演:ハンフリー・ボガート  ローレン・バコール  ブルース・ベネット  
あらすじ あらすじ
病室で意識を取り戻したジャン=ドミニク・ボビー、通称ジャン=ドー(マチュー・アマルリック)は、自分が倒れ、昏睡から目覚めたのだと理解する。しかし自分の言葉が誰にも伝わらず、身体がまったく動かないことに気づく。主治医は、全身が麻痺する「ロックト・インシンドローム」であると告げる。唯一動くのは左目だけだった。かつての彼は「ELLE」誌の編集者として華やかな世界で働き、女性関係も忙しく、3人の子供にも恵まれていた。ジャン=ドーは、そのころとは掛け離れた現実を、潜水服に閉じ込められたように感じた。言語療法士のアンリエット(マリー=ジョゼ・クローズ)は、左目を使ったコミュニケーションの手段を発明する。「はい」なら1回、「いいえ」なら2回瞬きをするというものだ。使用頻度の高い順に並べられたアルファベットを読み上げていき、ジャン=ドーが左目で合図する。そうして文章を作ることで、蝶が自由に舞うように、記憶と想像力で自分もどこへでも行けると気づいたジャン=ドーは、生きる気力を取り戻す。ある日、編集者のクロード(アンヌ・コンシニ)が彼を訪ねる。ジャン=ドーは倒れる前に、本を執筆する契約を結んでいた。クロードは日々、ジャン=ドーが左目の瞬きで綴る文章を記録していく。それは彼の半生であり、父の記憶や、恋人ジョゼフィーヌと行ったルルドの記憶だった。ジャン=ドーが過去を旅する間も、父が誕生日に祝いの電話を掛けてくれたり、3人の子供とその母セリーヌ(エマニュエル・セニエ)が病室を訪ねて来たりした。ジャン=ドーは改めて周囲の人々に感謝の気持ちを抱き、その思いも本に綴る。理学療法士マリー(オラツ・ロペス・ヘルメンディア)とのリハビリで首や舌も動かせるようになり、父の日には家族で海に遊びに行くことができた。ジャン=ドーは快復の希望を胸に、執筆を続けるのだった……。
マッジ・ラップの偽証で、無実のガート殺人事件の犯人とさせられたヴィンセント・パリーは、真犯人を捜すためサン・クエンティン刑務所を脱獄しサンフランシスコに向かった。その途中、彼はアイリーンと呼ぶ若い女性と知り合った。彼女は自分の父親がパリーと同じような無実の罪で獄死したことから、彼に同情し、自分のアパートにパリーを匿った。パリーは親友のジョージ・フェルシンガーの助けを借り、コーリー博士から整形手術を施してもらって人相を変えたが、その直後にフェルシンガーは自宅で何者かに殺害されていた。パリーはアラン・リンネルと変名し、秘かにマッジとその夫ボッブの行動を探り、ガートとフェルシンガーを殺した真犯人をつきとめようとしたが、アイリーンのアパートを出たところで、サムという男から尾行され、口止め料を出さなければ当局にパリーの正体を密告すると脅迫された。パリーはサムを郊外におびき出し、格闘の末、サムの背後の人物をつきとめることができた。彼は直ちにマッジのアパートに行き、パリーに横恋慕したマッジが恋仇のマッジを殺した上、彼に罪を被せたこと、さらにフェルシンガーを殺して、二重の罪をなすりつけようとしたことを指摘する。マッジはそれを聞くと窓から街路にむけて身を投げてしまった。自分の無実を立証する唯一の人物に死なれたパリーは、今は愛し合うアイリーンと新しい生活を求めてメキシコへ旅立った。



 Selena 1997年(アメリカ) ★★★    制服の処女  1931年(ドイツ) ★★★  
主演:ジェニファー・ロペス  エドワード・ジェームズ・オルモス
監督:レオンティーネ・ザガン 出演:ドロテア・ヴィーク  エミリア・ウンダ
あらすじ あらすじ
映画は、ラテン・ミュージック界に旋風を巻き起こし人気絶頂期の1995年、自らのファンクラブプレジデントに殺害されこの世を去った、セリーナ・キンタニーア・ペレーズのバイオグラフィ。セリーナ・キンタニーア、1971年4月16日テキサス州生まれ。
彼女が歌い始めたのは6歳の時。彼女の才能を見抜いた父が英語しかできない彼女にラテン・ミュージックを教え込み、実子達によるバンドを結成、彼は仕事を辞めてレストラントを経営し始めるとそこでステージをさせた。程なくレストラントが失敗し彼等は立ち退きを余儀なくされるが、これが転機となる。家族全員が古いバスで移動し、街角、結婚式、お祭りなどで演奏させ、やがてそこから彼等の名が広まり人気を得る。"Como la flor"の大ヒットによってスターの座に上り詰めた彼女は93年、グラミー賞を最優秀メキシカン−アメリカン・パフォーマンスで受賞する。翌94年にリリースしたアルバム"AmorProhibido"(禁じられた恋)もグラミー賞にノミネイトされる。同94年には念願だったブティークをオープンし、ディザイナー、実業家としても歩み始める。同じ年、Amor Prohibidoはメキシコのラテン・ヒットチャートでグロリア・エステファンを押しのけNo.1を獲得、アルバムはアメリカで40万枚、メキシコで5万枚の大ヒットとなる。これにより、翌年、第36回グラミー賞で次のアルバム"Selena Live!"が最優秀メキシカン・アメリカンアルバムを受賞。95年の夏には英語による初のR&Bアルバム リリースが予定されていたが3月31日午前11時49分、彼女のファンクラブ会長・ヨランダ・サルディバとの金銭トラブルが原因で、サルディバに呼び出されたホテルのロビーで襲撃され同午後1時5分死去。セリーナは、テハノ・ミュージックの歴史を築き、メキシコのミュージックシーンに大きな変化をもたらした。またメキシカンとメキシカン・アメリカンの友好の架け橋になった。
両親を失った16歳のマヌエラは寄宿舎に送られた。彼女の父は名誉あるドイツの将校であった。だからマヌエラはそうした立派な父の名に恥じむように凛々しく勇気と名誉とを以って辛苦に耐え悲しみにも抗して強き未来のドイツの母となる修養をつまねばらなぬ。これが彼女の伯母の意見であった。それが同時にこの寄宿舎の鉄則でもあった。強きドイツの母たるために、厳しきドイツ帝国の栄誉の為にそうしてこの寄宿舎に於いては寄宿生達はみな制服を着せられ規則に縛られて塞息していた。が、彼女たちは十七の乙女達であった。彼女達は生きたかった。彼女達は人の愛が欲しかった。そうした彼女達にとっては女教師のフォン・ベルンブルクのいることが唯一の生甲斐を感じることであった。フォン・ベルンブルクは彼女たちに規則を説いた。が、その裏にはいつも優しい心が動いていた。生徒達の中でフォン・ベルンブルクに美しい愛の心を捧げた者が幾人いたか知れなかった。マヌエラもその一人であった。愛に飢えた彼女は一筋にフォン・ベルンブルクを慕った。それは、女ばかりのいるこの小さな世界において咲いた秘密の花であった。フォン・ベルンブルクはこうした乙女の一途心が何処に落ちていくかを知っていた。が、彼女とてもマヌエラのひたむきの愛、というよりは恋、に引きずられている己をいつしか見出していたのである。軍国主義の鉄の力で押えつけられていたこの寄宿舎は、表では灰色と陰気な顔つきをしていたが、内ではこうした愛の息吹が燃えていた。そして又、明日を破ろうとする今日の心が次第に力を持上げていた。そうしているうちに一年に一度の校内の演芸会が来た。マヌエラは若い騎士に扮してフォン・ベルンブルクの瞳を全身に感じながら力の限りに芝居をした。その晩の会で芝居の成功と酒に酔った彼女は今はフォン・ベルンブルクに対する彼女の心を包み隠しおおせず、皆の前でそれを叫び立てた。それはこの厳しい寄宿舎にとっては許しがたい醜事であった。マヌエラは監禁せられた。ついで退校と決った。彼女はフォン・ベルンブルクと別れるくらいなら死ぬ方がいいと思った。寄宿舎は高い建物であった。マヌエラは、高い階段の上から下の石畳をめがけて飛降りようとした。が、その時、朋輩の乙女達が駆けつけた。マヌエラ。マヌエラを救え。新しい生命は一つの団となってたったのだ。マヌエラは救われた。フォン・ベルンブルクの前に老校長の頭は下った。軍国主義が敗北したのだ、杖にすがってよろめく老校長の影は薄れていた。



青春群像 1953年(イタリア/フランス) ★★★    センチメンタル・アドベンチャー 1982年(アメリカ) ★★★  
主演:アルベルト・ソルディ フランコ・インテルレンギ フランコ・ファブリッツィ    
 出演:クリント・イーストウッド カイル・イーストウッド ジョン・マッキンタイア   
あらすじ あらすじ
彼らの仲間、五人ののらくら者たちは、何をしたらいいのか生きる目的をもっていない。最年長の色男ファウスト(フランコ・ファブリッツィ)は、仲間の一人モラルド(フランコ・インテルレンギ)の妹サンドラ(レオノーラ・ルッフォ)を妊娠させ、結婚しなければならぬ羽目になる。彼はいやおうなしに聖像や聖画を売る店につとめさせられた。だが、主人の奥さんにたわむれかけたり、妻と映画館に入れば隣席の女に手を出す始末で、仕事は馘になった。しかえしにモラルドと二人で天使の像を盗み出した彼は、それを僧院に売りつけようとしたが、どこでも相手にされない。ついには妻に愛想をつかされ、父に子供の頃のようにたたかれて、はじめて彼は妻と抱き合って泣いた。仲間のアルベルト(アルベルト・ソルディ)は、働き手の姉に小遣いをもらって暮す怠け者だが、謝肉祭の翌朝、その姉は彼と老母をのこして男とかけおちしてしまった。彼をなぐさめるのは、仲間で一番若いインテリのモラルドだった。もう一人の仲間レオポルド(レオポルド・トリエステ)は、詩人であり劇作家志望の男である。しかし彼は、ろくろく机にもむかわず、地方廻りにやってきたおちぶれた老俳優と話をしても、おじけづいてしまう男だ。歌のうまいリカルド(リカルド・フェリーニ)も、みんなといっしょに、カフェーでなすこともなく時を過したり、海辺を理由もなく歩き廻ったりして日日をくらしている。ただ若いモラルドだけが、ある日ひとり深夜の町を歩きまわって、まだ暗い町を仕事にいそぐ駅夫の少年を知った。そして、彼は、仲間たちとこの町での生活からはなれて、一人旅立つことを考えたのだ。「どこに行って何をするの?」という少年の問に、「どうにかなるさ」と答えて、モラルドは早朝の汽車で町をたった。ファウスト夫婦や、レオポルドや、リカルドや、アルベルトたちの、ベッドでのまどろみをあとに、モラルドの汽車は走りさっていった。
レッド・ストヴォール(クリント・イーストウッド)は、大酒飲みのカントリー歌手。その生き方は、この大恐慌時代に彼が作り、いなかの道路ぞいのクラブやバーでうたう歌そのものだった。レッドという男は、うぬぼれ屋をこっぴどくやりこめるほど手ごわく、女の頬に軽く触れていとおしむほどやさしく、老人に「家に帰りな」と教えてやるほど賢く、少年を一人前にしてやれるほど強い、そんな一匹狼だ。ある時、レッドはナッシュヴィルのグランド・オール・オープリーのオーディションを受けてみないかと誘われ、おんぼろ車に古ギターをかかえて旅に出た。カリフォルニアから南下し、オクラホマの妹夫婦を尋ねた。妹のエミリー(ヴァーナ・ブルーム)は夫のヴァージル(マット・クラーク)と一緒に、砂塵で大きな被害をこうむった農場を立て直そうと必死だった。レッドは酒癖が悪くぶしつけだ。おまけに自信がないことから、いつもトラブルに巻き込まれていた。そこで甥のホイット(カイル・イーストウッド)が運転手を買って出る。叔父を無事に目的地まで送り届け、どうにか素面で歌わせようというのだ。もう1人、ホイットのつむじ曲りの祖父(ジョン・マッキンタイア)が、残り少ない人生を故郷のテネシーで送りたいと道づれになる。珍妙な3人連れは、小さな町の売春宿、いなかのクラブ、木賃宿、はては刑務所に至るまで足を踏みいれる。そして、ナッシュヴィルに着くまでに3人が出会ったさまざまな人々ータフな詐欺師、情の濃いウェイトレス、お人好しの男たちに酒の密売人、鉄面皮の弁護士たち、当りのやわらかなジャズ・シンガー、そして夜のレディたち。浮かれた気分と歌を愛するレッド、彼自身、名声と富へのチャンスは二度と訪れないだろうと思っている。一方、1人の男の人生に初めて触れたホイットは、叔父との関係から、世の中を学び、大人になっていく。



 世界を変えた男 2013年(アメリカ) ★★★★    戦火の馬 2011年(アメリカ) ★★★★  
主演:チャドウィック・ボーズマン ハリソン・フォード ニコール・ベハーリー  出演:ベネディクト・カンバーバッチ   
あらすじ あらすじ
1947年、アフリカ系アメリカ人のジャッキー・ロビンソン(チャドウィック・ボーズマン)はメジャーリーグの球団のひとつ、ブルックリン・ドジャースと契約する。当時アメリカでは、トイレやレストラン、交通機関などあらゆる公共のものの使用が白人と有色人種とで分けられ人種差別が横行していた。野球界も例外ではなく、有色人種の採用はジャッキーが初めてだった。ジャッキーと同球団のゼネラル・マネージャーを務めるブランチ・リッキー(ハリソン・フォード)は、敵球団や一般大衆、マスコミはもとより、チームメイトからすら非難を浴びる。しかしどんなに理不尽な差別にあっても自制心を働かせ、己の力を発揮することに集中するジャッキー。そんな彼の姿にチームメイトやファンは心を動かされ、ジャッキーはやがて野球界を、そして世界を変えていく。 第一次世界大戦前夜のイギリスの農村で、1頭の美しい馬が貧しい農家にひきとられる。この家の少年アルバート(ジェレミー・アーヴァイン)は、“ジョーイ”と名付けられたその馬とかけがえのない友情を結ぶ。しかし戦争が始まると、ジョーイは英国軍の軍馬として売られ、フランスの戦地に送られる。アルバートはジョーイを探すため、徴兵年齢に満たないにもかかわらず入隊し、最前線フランスに向かう。ジョーイは死と隣り合わせの過酷な日々のなか、軍馬を誰よりも大切にするイギリス人将校、ドイツ軍を脱走した少年兵の幼い兄弟、両親を失ったフランスの少女らと巡り合う。過酷な運命に立ち向かう人々との出会いと別れを繰り返しなら、やがてジョーイは彼らの希望となり、“奇跡の馬”と呼ばれる。



 セントラル・ステーション 1998年(ブラジル) ★★★★     西部に賭ける女 1960年(アメリカ) ★★★  
主演:フェルナンダ・モンテネグロ マリリア・ペ ラヴィニシウス・デ・オリヴェイラ  出演:ソフィア・ローレン アンソニー・クイン マーガレット・オブライエン
あらすじ あらすじ
リオの中央駅で代筆屋を営む中年女ドーラ(フェルナンダ・モンテネグロ)の所へ少年ジョズエ(ヴィニシウス・デ・オリヴェイラ)と母親がやって来た。だが父親への手紙を依頼した直後、母親が交通事故で急死。ドーラは行き場を失ったジョズエを家に連れ帰り、翌日彼を養子縁組斡旋所に売り渡した。しかしそこが臓器売買組織だと知って慌てて連れ戻し、住所を頼りに父親探しへ旅立つ。途中で無一文になりながらもジョズエの機転で切り抜け、父親の家にたどり着く。そこにはジョズエの腹違いの兄達が行方不明の父の帰りを待っていた。翌朝眠っているジョズエを残し、静かにドーラは立ち去る。






1880年代のお話。シャイエンの町は西部の中心地だった。ヒーリ劇団という東部からきた旅まわりの一座が着いた。座長はトム・ヒーリ(アンソニー・クイン)で、欧州帰りの女優アンジェラ(ソフィア・ローレン)、若い女優デラ(マーガレット・オブライエン)、その母のローナや、“シェイクスピア俳優”と自称するマンフレッドが幹部である。劇場主のサムは一座を快く迎えた。アンジェラにひかれたからだ。一座は東部で失敗し、借金を背負っていた。出しものはオッフェンバッハのオペッレッタ「トロイのヘレン」だったが、サムの土地にあわぬという助言で、「マゼッパ」という古い芝居をすることにした。アンジェラが男装し、馬に乗る荒い芝居だ。大当たりだった。が、債権者が迫ってき、差押えしようとしたので、アンジェラは売り上げでポーカーをした。相手が悪かった。土地の暴れ者マドリー(スティーヴ・フォレスト)では勝目がなかった。一座は無一文で町を逃げ出した。キャンプをアパッチ族が襲ってきた。迫ってきたマドリーの力と助言で、一行は逃れることができ、ボナンザの町へ向かった。途中、マドリーを狙った殺し屋がトムを負傷させた。インディアンの交易場で、トムはデラに看病されたが、アンジェラとマドリーの仲だけが気になった。ボナンザに、デ・レオンというボスがいた。マドリーに5000ドル借金があったが、返そうとせず、子分を多勢警戒させていた。アンジェラは金をマドリーに届けず、ボナンザの町の中心にある酒場をその金で買った。そしてトム達一行の来る前にすっかり改築して、名前をグレイト・ヒーリーズ・テアトルとつけた。トムはアンジェラがマドリーと逃げたと思って町に入って来たが、アンジェラが自分の名前のついた劇場の前で待っているのを見てもう決して彼女と離れないで暮らそうと心に誓った。初日の夜、劇場は満員であった。アンジェラこそマドリーの情婦と思いこんでいるデ・レオンは、彼女のそばに2人の殺し屋を常につけていた。然かし、マドリーは巧みに彼等の裏をかいて劇場の控室に忍び入り、そして彼女を連れて行こうとするが、アンジェラとトムが愛し合っていると知り、返金を迫るのを笑ってやめた。デ・レオン一味が楽屋を取りまいた。が、アンジェラは身代りにマドリーを馬で舞台に出し、劇場の外へ走り去らせた。――興行は成功した。当分はこの町におちつけるらしい。



 セクレタリアト/奇跡のサラブレッド 2010年(アメリカ)★★★      ★★★  
主演:ダイアン・レイン  ジョン・マルコヴィッチ  ジェームズ・クロムウェル    出演:  
あらすじ あらすじ
アメリカ合衆国・バージニア州にある競走馬生産牧場「メドウ・ステーブル」のオーナーであるクリスは病に倒れた。その牧場の経営赤字続きだったことから、クリスの息子たちは牧場の売却を模索する。そんな中、18年前に結婚し専業主婦となっていた娘・ペニーはこれに反対し、その経営権を父から譲り受けて牧場の経営に乗り出した。牧場経営に関しては素人同然のペニーだったが、調教師のルシアンとの出会いなどもあって徐々にそれを身につけていく。やがて牧場では1頭の仔馬が生まれた。その馬こそ、後に「アメリカ競馬史上最強馬」とも称される名馬・セクレタリアトであった。

あらすじ




 ★★★    ★★★  
出演:   出演:  
あらすじ あらすじ
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ゼロの焦点 1961年(昭和46年) ★★★  セーラー服と機関銃 1981年 (昭和56年)★★★ 
主演: 久我美子  高千穂ひづる  有馬稲子 主演:薬師丸ひろ子
あらすじ あらすじ
禎子は新婚七日目に、社用で金沢へ旅立つ夫・鵜原憲一を上野駅まで送っていった。それが、禎子が夫の姿を見た最後になってしまった。憲一はある広告社の金沢出張所長だったが、結婚を機会に東京本社に栄転となり、今度は後任の本多と事務引継ぎをするための金沢行きだった。予定の十二日をすぎても憲一は帰ってこなかった。十一日の夜金沢を発ったということなのに。会社で憲一の同僚を事情調査に金沢へ派遣することになったので、禎子も同行することにした。しかし、憲一が金沢在任中に暮らしていたはずの下宿の所在さえ分らなかった。憲一が親しかったという室田耐火煉瓦の社長室田を訪ねた。室田も、夫人の佐知子も禎子を慰めてくれるだけで憲一の失踪については心当りがないという。手がかりが掴めないので、禎子は一旦帰京した。後のことは義兄の宗太郎が金沢へ来たので任せることにした。禎子は憲一が広告社に勤める前に一年半ほど立川署の巡査をしていたのを知った。憲一が風紀係としてパンパンの取締りに当っていたのも分った。禎子にはすべて初耳だった。金沢にいた宗太郎が死んだ。青酸カリ致死量による中毒だった。禎子はこの事件が憲一の失踪に関係があると思った。犯人がパンパン風の女だということは、憲一が風紀係だったことに結びつく。禎子は室田の会社を訪ねた時、受付にいた女がパンパン独特の癖のある英語を使っていたことを思い出した。室田の会社へ行ったが、その女田沼久子は三日ばかり前から休んでいるということだった。久子には曽根益三郎という内縁の夫があったが、十二月十二日に死亡しているという。憲一が失踪した日だった。曽根の生前の住所は能登の高浜町であった。禎子は高浜の町へ赴いた。曽根とは他ならない憲一であった。憲一は佐知子の秘密を握っているために殺されたのだった。佐知子は憲一が風紀係をしていた頃パンパンをやっていたのだ。今は名士となった彼女は、秘密を知る憲一を、秘密をかぎつけた宗太郎を殺したのである。禎子と佐知子は能登金剛の断崖で対決した−−。













出典:goo映画

四人しか子分のいない小さなヤクザ、目高組の親分が跡目は血縁者にと遺言を残して死んだ。その頃、女高生の星泉は、成田空港の前で車に轢かれて死んだ父・貴志と火葬場で最後の別れを惜しんでいた。泉が帰りかけたとき、中年の男が父の遺骨に線香をあげていた。泉の母はずっと昔に亡くなって、これで彼女は本当の一人ぼっちだ。
泉がマンションに帰ると、マユミという女がおり、彼女は「もし自分が死んだら泉をよろしく」という父の手紙を持っていた。フーテンの様な格好のマユミはとても父の愛人には見えない。その日からマユミと一緒に暮す泉。翌日、黒いスーツを着こんだ大勢の男たちが学校の前に並んでいる。泉のとりまき、智生、哲夫、周平が止めるのを無視して、泉は校門に向った。すると、あの火葬場にいた男が歩み出て「星泉さんですね」と言う。佐久間というその男に汚ない事務所に連れていかれた泉は、そこで、目高組四代目組長を襲名してほしいと頼まれた。佐久間の話では、親分の遺言通り血縁者を探しあてると、事故死したばかりだった。それが泉の父だ。だから、跡目は血縁者の泉に回ってきたのだ。かたくなに拒否した泉だが彼らの熱意にしぶしぶ承諾してしまう。目高組は佐久間の他に、政、ヒコ、明の三人しかいない小さなヤクザだ。その日から、泉は佐久間に連れられ大組織の組長、浜口のところへ挨拶に行った。可愛い組長に浜口は驚くと同時に笑いだすが、佐久間は大真面目だ。数日後、泉のマンンョンが何者かに荒されていた。そこへ、黒木と名乗る刑事がやって来た。黒木は「泉の父の死は、麻薬の密輸が絡んでおり、そのために部屋が荒らされたのでは、そして、マユミは札付きの不良娘だ」と話す。父が麻薬を密輸、泉にはとても信じられない。さらに、マユミも姿を消してしまった。その日から数日後、組の事務所の前にヒコの死体が投げだされていた。暫くして、マユミから泉に電話が入り、二人は会った。マユミの父は、“太っちょ”と呼ばれる、浜口も恐れるヤクザの大親分だと言う。そして、太っちょが動くときは必ず麻薬が絡んでいるそうだ。泉のマンションが再び何者かに荒され、かつての佐久間の弟分、萩原に、ボディガードの明が殺され、彼女は太っちょの所に連れて行かれた。麻薬を渡せと太ょちょに迫られ、泉があわやというときマユミがやって来て、麻薬のありかを教えるから彼女を助けるように話す。娘の願いで泉を解放する太っちょ。そこへ、あの刑事の黒木が現われた。黒木は刑事の特権を利用して麻薬を密輸していたが、あの日、成田の取締官に追われ、麻薬を隣にいた泉の父のバッグに投げこんだのだ。ところが、その父が死んでしまった。一方、愛人だったマユミは麻薬を見つけ、それを水に溶かしローションの瓶に入れてあると話した。早速、黒木はマンションに向った。その夕、佐久間が現われ、泉を連れて逃げだした。後を追おうとする太っちょの前にマユミが立ちはだかり、父を撃った。そこへ、マンションの黒木から電話が入り、浜口組の奴に麻薬を横取りされたと言うと、息絶えた。泉と佐久間は政を連れて浜口の所へ向った。「太っちょを殺ってくれたし、麻薬も手に入った、お礼に目高組のシマを広げてあげよう」と言う浜口の言葉を無視して、泉は、机の上にあるローションの瓶に機関銃をブッ放した。しかし、そのドサクサで政が殺され、佐久間と二人きりになった泉は目高組を解散することにした。佐久間は堅気になると言って故郷に帰った。数日後、警察から泉に死体を確認してほしいと呼び出しがあった。佐久間だった。サラリーマンになって東京に出張に来た佐久間はヤクザ同士の喧嘩を止めに入って殺されてしまったそうだ。泉のマンションには、佐久間のサラリーマンの名刺に書かれた伝言が置いてあった。「出張で東京に来ました。留守なのでブラブラしてまた来ます」と。泉は話すことのない佐久間の唇に自分の唇を重ねるのだった。



 0(ゼロ)からの風  2007年(平成19年) ★★★   絶唱  1966年(昭和41年) ★★★ 
主演:田中好 , 杉浦太陽  豊原功補. 主演:舟木一夫 和泉雅子 滝沢修
あらすじ あらすじ

最愛の夫(豊原功補)に先立たれ、一人息子の零(杉浦太陽)と暮らす圭子(田中好子)。お互いを「圭子さん」「零君」と呼び合い、まるで恋人同士のような二人に、突然、悲劇が起こる。大学に入学したばかりの零が飲酒運転の車にはねられたのだ。愛する息子のあまりにも突然過ぎる死…。圭子は零の死を受け止められない日々を過ごす。零を奪った加害者(袴田吉彦)は飲酒運転かつ無免許、再犯だったにも関わらずたった数年の懲役という判決だった。あまりにも軽い交通犯罪の刑罰。「未来ある若者の命を奪っておいて、数年で社会復帰できるなんて…なぜ?」圭子は刑法の厳罰化に向けて立ち上がる。自分と同じ悲しみを背負う人を一人でも増やさないために、零の生命を繋げていくために…。そして、圭子は「零君の分も生きるんだ」と誓い、世の中に、ひとつひとつ奇跡を起こしていく。



山陰きっての大地主、園田家の一人息子順吉は、休暇で帰省した時、ふとしたことから知り合った山番の娘小雪を深く愛するようになった。これを知った順吉の父惣兵衛は、順吉が大学に帰るや地主の権力で小雪の両親正造とサトに因果を含め小雪を他国へ追い出してしまった。しかし、この事は却って若い二人を近づけることになり、小雪の後を追った順吉はへ日本海の荒波と砂丘にはさまれた町で小雪と世帯を持つ結果になってしまった。順吉は勘当され、小雪と二人裸一貫で生きていかなくてはならなかった。が愛しあう二人は幸福だった。この二人を、何かにつけて励ますのは、読書会の仲間、犬谷、マサ、吉原達だった。そんな暮しのうちに、順吉は出征した。小雪は順吉が戦地に行ってから、ヨイトマケ、トロッコ押しと男も及ばないような労働を次から次へとするのだった。その小雪にとって唯一の喜びは、順吉の出発する晩、歌って送った“木挽唄”を歌うことだった。やがて大谷も出征した。その頃は順吉の便りもとだえていた。やがて終戦がやって来た。激しい労働に小雪はいつしか病に侵され病床の身となっていた。大谷が復員して来たが、順吉は戻らなかった。冬が来る頃、惣兵衛が亡くなった。正造とサトはやっと娘に逢うことができた。しかし、両親がやって来た時は小雪の容態が急変した時であった。そんななかに、順吉が帰って来た。小雪は順吉に抱かれて息を引きとった。翌日、園田家の表で、村人達の嫁入り唄を歌うなかに、花嫁化粧に衣裳を着た小雪が順吉に抱かれて入る姿があった。



蝉しぐれ 2003年(平成15年)NHKドラマ ★★★★  千と千尋の神隠し★★★ 2001年(平成13年) 主題歌:いつも何度でも 
原作:藤沢周平 出演:内野聖陽 水野真紀 (子役) 伊藤未希. 監督:宮崎駿 声:柊瑠美 入野自由 夏木マリ
あらすじ あらすじ
東北の小藩の夏。牧文四郎(40・内野聖陽)は、前藩主の側室で初恋の女性・ふく(38・水野真紀)と20年ぶりに再会し、波乱の青春を振り返る。下級武士の子・文四郎(15・森脇史登)は、隣家の娘・ふく(13・伊藤未希)と淡い恋を育む。18歳の秋、城下を洪水が襲う。義父の助左衛門(勝野洋)が農民の為に働く姿を見て、文四郎は父のようになりたいと誓う。だが、助左衛門は世継ぎ争いに加担した罪で捕らえられる。父の助左衛門が切腹と決まり、文四郎(19)は最後の別れに臨む。「わしを恥じてはならん」父の言葉を胸に刻む。翌日、父の亡骸を荷車で引き取る。若者が「謀反人の子」と嘲笑する。ふく(17)が駆けつけ、二人で蟻の如く荷車を引く。家禄は減らされ、母・登世(竹下景子)と長屋に転居する。或る日、江戸に奉公に出る、ふくが挨拶に来る。折悪しく不在で、ふくは文四郎に会えぬまま旅立ってしまう。1年半後、父に切腹を命じた主席家老の里村(平幹二朗)が、文四郎の処分を解く。家禄が元に戻され、出仕はまだだが郡奉行支配・山村見回りとなる。母・登世と歓びに浸る。一方、江戸の藩邸に奉公に出ていて、藩主の手が付いて身篭った・ふくは、世継ぎ争いの陰謀で流産する。文四郎は、道場主の石栗弥左衛門(石橋蓮司)から、秋の奉納試合に勝てば、秘剣村雨の技を授けると伝えられる。奉納試合に見事勝って、文四郎は無敵の剣・秘剣村雨を伝授される。そして、父の非業の死から4年、文四郎は漸く村廻りとして働きはじめ、そこで事件の真相を知る。父は代官の不正を糾そうとして、切腹させられたのだった。一方、再び藩主の御子を身篭った・ふくは国元へ帰り、欅御殿で密かに出産する。だが、里村家老の一派は、母子の命を狙っている。その里村から、文四郎は呼び出される…。文四郎は家老の里村より、反対派の陰謀から守るために、欅御殿からふくの御子をさらって来いと命じられる。それは明らかに陰謀で罠だったが、ふくと御子の命を救うために、文四郎は生涯の友・小和田逸平らとともに、欅御殿に向かう。ふくを村役人・藤次郎の家に逃がして、文四郎らは、ふくの警護役・磯貝主計とともに、乱入する里村派の賊に立ち向かう…。文四郎は最強の敵・犬飼兵馬を「秘剣村雨」の技で倒す。ふくと村役人の家で合流した後、文四郎一人がふくと御子に付き添い、舟で城下に入り、里村派と対抗する横山家老に身を寄せ、陰謀の全てを語る。ふくと別れた文四郎は、里村の屋敷に向かう。死者に代わり、里村に一言恨みを言いたかったのだ。文四郎は横山家老から論功行賞の沙汰を聞く。30石の加増だった。そして20年近くの歳月が流れる。鄙びた宿で、郡奉行となった文四郎と、殿様の没後1年、出家を控えたふくが、生涯でただ一度の逢瀬の時を得る。二人は思い出を語りあう。そして「今生の未練を残したくない」とのふくの愛に、文四郎は…。 10歳の少女・千尋は、何事も自分からは行動を起こそうとしないひよわな現代っ子。引っ越しの途中、両親と一緒に神々が病気と傷を癒す為の温泉町へ迷い込んでしまった彼女は、町の掟を破り豚にされた両親と別れ、謎の美少年・ハクの手引きの下、湯婆婆という強欲な魔女が経営する湯屋で、千という名前で働くことになる。人生経験豊かなボイラー焚きの釜爺や先輩のリンに励まされながら、逆境の中、意外な適応力を発揮して働き始める千尋は、やがて怪我をしていた名のある川の主の傷を癒したり、他人とうまく交流出来ないカオナシの魂を解放へと導いていく。そんな中、湯婆婆の命令で彼女の双子の姉・銭婆から魔法の印鑑を盗んだハクが、銭婆の魔術によって瀕死の重傷を負わされた。ハクを助けたい一心の千尋は、危険を省みず銭婆の元へ印鑑を持って詫びに行くが、それは初めて千尋が他人の為に何かをすることだった。お陰で、ハクは命を取り留めることが叶い、しかも彼が千尋が幼い頃に落ちた琥珀川の主であることも判明する。湯屋へ帰った千尋は湯婆婆に両親を返して貰い、無事、人間の世界へ戻って行く。









戦場のメリークリスマス  1983年(昭和58年)  ★★★  青春残酷物語 1960年(昭和35年) ★★★ 
監督 大島渚 出演 デイヴィッド・ボウイ 坂本龍一 ビートたけし 監督 大島渚 出演 桑野みゆき 川津祐介
あらすじ あらすじ
1942年、ジャワ。山岳地帯の谷間レバクセンバタに日本軍の浮虜収容所がある。まだ夜が明けきらない薄闇の中日本軍軍曹ハラは、将校宿舎に起居する英国軍中佐ロレンスを叩き起こし、閲兵場に引き連れて行く。広場にはオランダ兵デ・ヨンと朝鮮人軍属カネモトが転がされていた。カネモトはデ・ヨンの独房に忍び込み彼を犯したのだ。ハラは独断で処置することを決め、万一の時の証人として流暢に日本語を操るロレンスを立ち合わせたのだった。そこへ、収容所長ヨノイ大尉が現れ、瞬時にして状況を察した彼はハラに後刻の報告を命じて、軍律会議出席のためバビヤダへ向かった。

車の窓をたたく。家まで送らせる。−−彼女らが街から帰る時、用いる手段だ。真琴は陽子とそれをやった。中年男にホテルに連れこまれかけた時、青年が救ってくれた。清という大学生だ。翌日、二人は隅田川で遊んだ。中年男のさし出した金で。材木の上で、清は真琴を抱いた。−−一週間経っても、清から連絡がなかった。アパートへ行き、バー「クロネコ」で伊藤と陽子とで待った。彼ら二人が消え、残った真琴に、愚連隊の樋上や寺田が言い寄った。清が来、喧嘩になった。兄貴分の松木がとめ、金で話がついた。清は、アルバイト先の人妻政枝と関係があった。が、真琴の真情にひかれた。アパートに泊めた。真琴が朝帰りした時、姉の由紀がしつこくいった。閉じこめられた。スキを見て逃げ、清と同棲を始めた。由紀が居所を突きとめた。が、ムダだった。金が必要だった。清は真琴と出あった時のことを用いた。車を持つ中年男を真琴が釣り、彼が強請るのだ。学校で同棲が噂になり、真琴は受持の下西に呼ばれた。由紀が噂を否定し、驚かした。妹の生き方を認めたくなっていたのだ。その夜、真琴はベンツの紳士をだませなかった。彼女は妊娠していた。清は堕胎しろといった。そのためにも例の仕事は必要だと。真琴は清のもとを去った。偶然にベンツの紳士に会った。ホテルへ泊った。清を忘れるために。清は政枝から金を借りた。真琴が寝たことを知ると、相手を強請った。−−由紀は昔愛して破れた医者の秋本を訪ねた。工場街で診療所を開いてい、看護婦の茂子と関係をもっていた。昔日の面影はなかった。真琴が寝ていた。ここで子をおろしたのだ。清が現われ、秋本や由紀を罵倒した。真琴をいたわった。海辺で、二人の結びつきは堅いようにみえた。アパートに帰った時、警官が待っていた。ベンツの紳士が訴えたのだ。真琴は家へ帰された。清も政枝の奔走で情状酌量された。別れようと清はいった。君を守る力がないと。追いすがる真琴を突き放した。が、樋口たちが女を貸せとおどした時、承知しなかった。彼らは殴り続け、彼は死んだ。真琴はフォードの男に誘われ、ふらふらと乗りこんだ。突然、気づき、飛び降りた。十数米引きずられ、動かなくなった。




世界の中心で愛を叫ぶ (TBSドラマ)2004年(平成16年)★★★★   世界の中心で愛を叫ぶ (映画)2004年(平成16年)★★★
出演:山田孝之、綾瀬はるか、緒形直   出演:大沢たかお 柴咲コウ 長澤まさみ
あらすじ あらすじ
青い空、赤い大地オーストラリア、1987年。
 少年が佇んでいる。松本朔太郎=サク(山田孝之)、17歳。
 少女と過ごした日々の記憶がよみがえる。アイボリー色の粉を握りしめるサク。
 その頬を涙がつたう…… サクが目覚める。涙の跡がのこっている。2004年、日本、サク、34歳。
「ぼくは彼女のいない世界に、もう17年も、いる」 大学病院で研究医をしているサク(緒形直人)は、過労で倒れた。入院した彼を親友・明希(桜井幸子)が見舞いにきて、留守中に溜まっていた郵便物を届けてくれた。その中に、高校時代の恩師・谷田部(松下由樹)からのハガキがあった。サクたちが通った高校の校舎が取り壊されることになったので、最後に見に来ないかという誘いだった。高校を卒業し、上京して17年間、サクは一度も故郷に帰ったことがない。彼は高校生の時、全身全霊をささげて純粋にひとりの少女を愛した。その恋人を亡くし、それ以来、彼女の死から逃げることで静かに暮らしてきたのだった…… 17歳のサクは、普通の無邪気な少年だった。父・潤一郎(高橋克実)より、近くに住む祖父・謙太郎(仲代達矢)との方が仲がいいおじいちゃん子だった。 高校2年の初夏、サクは、クラスメートの美少女、成績優秀でスポーツ万能の人気者、廣瀬亜紀(綾瀬はるか)と初めて親しく言葉を交わす。それが、運命的な純愛の始まりだった……
約者である律子が、引っ越しの荷物の中から偶然見つけた1の古いカセットテープを持って、突然失踪した。彼女の行き先が自分の故郷・四国の木庭子町であることを知った朔太郎は、彼女の後を追って故郷へと向かうが、そこで彼は高校時代のある記憶を辿り始める。それは、初恋の人・亜紀と育んだ淡い恋の想い出。しかし、その亜紀はやがて白血病で倒れ、辛い闘病生活を強いられてしまう。そして、次第に弱っていく彼女を見て、自分の無力さを嘆くしかない朔太郎は、彼女の憧れの地であるオーストラリアへの旅行を決行するのだが、折からの台風に足止めをくらいふたりの願いは叶わず、空港で倒れた亜紀は、その後、還らぬ人となるのだった……。そんなふたりの関係に、実は律子が関わっていた。入院中、朔太郎と亜紀はカセットテープによる交換日記のやり取りをしていたのだが、その受け渡しを手伝っていたのが、亜紀と同じ病院に母親が入院していたまだ小学生の律子で、彼女の失踪もそれを自身で確かめる為だったのである。果たして、亜紀の死やテープを届けていた相手が現在の恋人である朔太郎であったことを知った律子は、自らも事故に遭ったせいで渡せなかった“最後のテープ”を迎えに来た朔太郎に渡す。それから数日後、約束の地・オーストラリアへと向かった朔太郎と律子は、最後のテープに録音されていた亜紀の遺志を叶えるべく、彼女の遺灰を風に飛ばした。



清左衛門残日録(NHKドラマ) 1993年(平成5年) ★★★★★   瀬戸内少年野球団 1984年(昭和59年) ★★★★ 
主演:仲代達矢 主演:山内圭哉  夏目雅子
あらすじ あらすじ
原作:藤沢周平『三屋清左衛門残日録』

三屋清左衛門:仲代達矢
里江:南果歩
みさ:かたせ梨乃
佐伯熊太:財津一郎。
第31回ギャラクシー賞受賞、放送文化基金賞奨励賞受賞、第2回橋田賞受賞作品。第10話「夢」は文化庁芸術作品賞受賞。

家督を譲り隠居した元用人・清左衛門(仲代達矢)は、隠居の寂しさから、日記「残日録」を残す。その清左衛門のもとにやがて、表沙汰にはできない相談や事件が持ち込まれるようになり、それらを解決しようと、清左衛門は再び立ち上がることに。老いてもなおも輝くその姿を生き生きと描いた時代劇。「冬近い東北、日本海沿いのさる小藩。先年妻を亡くした三屋清左衛門(仲代達矢)は、先代の殿の逝去を機に、激職の用人の役を退き、家督を長男・又四郎(赤羽秀之)に譲り隠居する。又四郎の嫁の里江(南果歩)には男子も生まれたばかり、後顧の愁いもなく、願いかなっての隠居のはずであった。しかし、勤めからの開放感の一方で、一抹の寂しさが心を去来する。その心の隙間を埋めようとでもするかのように、清左衛門は筆をとって、老いの身におきるさまざまな出来事や、心に浮かぶことなどを日記「残日録」に記し始める。そんなある日、町奉行の佐伯熊太(財津一郎)が、公にできぬ事件の解決を依頼に来る。先代藩主が10年前に一度だけ手をつけた菓子屋の娘おうめ(神津はづき)のことである。藩主没後、実家に戻され三人扶持を与えられたおうめが、父無し子を身ごもったとの噂が城下に流れ、それを知った一部の過激な藩士が、先君の威信を損なわぬようにと、おうめを暗殺しようと画策しているというのである。事の真相を調べ始めた清左衛門を付け狙う若者が…
第一回 「昏(ク)ルルニ未(マ)ダ遠シ」、第二回「白い顔」、
第三回「梅雨ぐもり」、第四回「川の音」、第五回「平八の汗」、
第六回「梅咲くころ」、第七回「花のなごり」、第八回「草いきれ」
第九回「霧の夜」、第十回「夢」、第十一回「立会い人」、
第十二回「闇の談合」、第十三回「嫁のこころ」、
最終回「早春の光」。
昭和20年9月の淡路島。江坂町国民学校の初等科5年男組の級長、足柄竜太、バラケツ(ヤクザ)志望の正木三郎らは担任の中井駒子先生の指示に従って、国語の教科書の不適表現箇所を墨で塗りつぶしていた。海軍大将になることが夢だった三郎、父母を亡くした竜太、仲間のデブ国、ニンジン、ボラ、ガンチャ、ダン吉、アノネも、何によってよいか皆目見当がつかなかった。生徒の人気の的、駒子先生も、新婚早々に出征した夫正夫が戦死し、婚家の網元にとどまるかどうか迷っていた。義理の両親は、次男の鉄夫との再婚をすすめるのだが、気がすすまなかった。新学期が始まって、転校生がやってきた。海軍提督だった父に同行して島にやってきた波多野武女だ。彼女のきりりとした美しさに胸ときめいた少年たちは、武女と提督を進駐軍の手から守ってやることを誓い合った。そんなある日、竜太の祖父で巡査の足柄忠勇のもとに進駐軍が島へやってくるという報せが入った。数日後、星条旗をなびかせて巡視船がやってきた。アンダーソン中尉に率いられたGIたちは城山にある砲台を次々と爆破していった。その晩、中井家では将校を招いて大宴会が催された。手伝いを途中で抜け出して自分の部屋に戻った駒子を、鉄夫が力づくでねじ伏せ、体を奪った。翌日、バラケツと竜太は学校の帰りがけに天神さまに寄ると、一本足で松葉杖をついた白衣の軍人に声をかけられた。駒子先生の夫正夫だった。しかし、駒子先生は前夜の鉄夫とのことがあるため、正夫に会うことはできなかった。正夫は、竜太とバラケツに暮らすところが決ったら連絡すると約束し、島を去った。島の正月は、村芝居で賑わった。床屋のトメとその愛人で流しの旅芸人池田新太郎が企てた演し物は、駒子と鉄夫と正夫の三角関係を脚色した世話物で、町の好きものたちに大受けした。戦後はじめての春がめぐってきた。桜が満開になる頃、竜太、バラケツ、武女は6年生に進級、担任は駒子先生だった。間もなく、武女の父は巣鴨プリズンに出頭し、武女は島に残ることになった。それとは反対に、バラケツの兄、二郎と愛人のヨーコが島に戻ってきた。成金、軽薄を絵に描いたような二人が教室にやってきて、キャンデーをばらまいた。争ってそれを拾う生徒たち。そんな子供たちの姿を見て、駒子先生は子供たちに野球を教えようと思った。竜太たちは見よう見まねでグローブやボールやバットを作った。毎日、みんなは暗くなるまでボールを追ったが、バラケツだけは兄のいかがわしい仕事を手伝っていたために仲間に入らなかった。しかし、その兄と愛人は仕事に失敗して自殺してしまう。夏休み、駒子先生は竜太と武女に連れられて、金比羅さんにいる正夫を訪れた。鉄夫との過ちはあったものの、正夫に許しを乞い、もう一度一緒に生活を始めようと決意したのだ。二人の新しい生活が始まり、戦前の中等野球で活躍した正夫をコーチに招いて駒子先生率いる“江坂タイガース”は一段と練習に熱が入った。バラケツもチームに戻ってきた。しかし、隣町のチームとの初陣は、惨憺たる結果で終った。学校生活も残り少なくなったある日、武女に、父がシンガポールで絞首刑に処せられたという報せが入った。そして武女は兄が待つ東京に帰らなければならなくなった。そんなところにかつて、島にやって来たことがあるアンダーソン大尉が、思い出に江坂タイガースと試合をやりたいと申し込んできた。竜太と三郎は、武女の父親を絞首刑にしたような国のチームとはやりたくないと突っぱねたが、武女はやると言ってきかなかった。試合は、武女の決勝打で江坂タイガースが勝った。昭和22年3月、武女は兄と一緒に島を去った。バラケツ一人が武女を見送った。



青春の門 自立編 1977年(昭和52年) ★★★   青春放課後 1963年(昭和38年)NHKドラマ ★★★ 
監督:浦山桐郎 出演:田中健 大竹しのぶ いしだあゆみ 主演:小林千登勢,佐田啓二,宮口精二
あらすじ あらすじ
「目をそらすな! 人間は目をつぶった瞬間にやられるんだ!」石井講師の怒声はピンポン球と共に唸りを生じて、次から次へと信介の顔をめがけて飛んで来る。昭和二十九年、信介は新しい世界に自由を求めて、早稲田大学に入学した。やがて、信介は奨学金を受けながら、石井講師の家に住みこみ、ボクシングの特殊な訓練を受けるようになっていた。ピンポン球はテニスボールになり、ついには石灰をまぶしたソフトボールになっていた。信介は、次々と飛んで来るそのボールをいつしか頬に石灰のあとを残すほど僅かによけて、決っして当らない技術を習得。同時に、目をつぶらない人生をも教えられた。入学当初の信介は、それこそ赤貧洗う如しという状態であった。授業料、生活費とアルバイトに頼っていたため、教室は主に居眠りの場所となった。石井講師は厳しい練習に耐えぬく、腹のへった学生を探しており、信介に目を付けたのであった。信介はひょんな事から演劇部の緒方と親友になる。信介は緒方から、貧乏生活の仕方から、新宿二丁目の遊び方まで教えられる。新宿二丁目の娼婦カオルは、二丁目のローザと呼ばれる細面で色の白い女である。学生達は、彼女に束の間のやすらぎを求めるのであった。カオルの部屋には学生達が金のかわりにおいていった本で埋まっていた。カオルは重い過去を背おって生きていた。やがて、同じように重い過去を背おう石井講師と、衝動的に心中を計る。ある日突然、幼な馴染みの織江が上京して来た。三カ月前、信介が母の死にめにかけつけた時の帰りがけ、若松で織江と再会。その時、子を宿したというのである。しかし、今の信介には、子供など育てられる状態ではない。何気なく、言った言葉。織江にはその言葉が鋭い刃となり、事故で流産し、信介の前から姿を消してしまった。アルバイト先の娘・結城慶子は信介と同じ早稲田の学生。自分とは全く別の世界の彼女は何故か信介に興味をしめした。彼女のとりまき連中の一人、浜崎とボクシングをやり、のされたことも信介がボクシングに熱中した原因であった。しばらくして、織江が池袋の青線で働いていると知った信介。一反のサラシに濡れ新聞をはさんで腹に巻き、池袋へと出かける。池袋で、ヤクザにしたたか打ちのめされるが織江と二人で逃げ帰ることができた。カオルには、一年に一度位、自分の心を押えることが出きない日があった。ちょうどそんな日、信介は初めてカオルを抱いた。しかし、その現場を織江に見つかってしまった。再び、織江は彼の前から、姿を消してしまった。そんなある日、北海道へのドサ廻りに誘われた。その前に、もう一度浜崎とボクシングの試合をやり、またもや、こてんぱに打ちのめされてしまった。しかし、こんどの場合は、精いっぱいやったので爽やかな気分が後にのこった。石井講師は、カオルとの心中未遂事件後、学校をやめ、カオルも新宿二丁目から姿を消してしまった。信介は緒方と共に、もしかしたら北海道に織江がいるかもしれないと列車の最後尾のデッキに立っていた。 適齢期を過ぎようとするひとりの娘の結婚に対する心情の変化を描く。夫を早く失い京都で小料理屋を開いているせいのひとり娘・千鶴は、すでに年ごろを過ぎようとしている。せいは何とか娘をとつがせようと縁談をもちかけるが千鶴はなかなか承知しない。そんなある日、すでに結婚している同級生・三枝子の家をたずねた千鶴は、彼女の楽しそうな生活をみて、何か空虚な気持に襲われ、父の友人の秘書・長谷川をバーによび出した…。

映画全盛期に巨匠・小津安二郎と作家の里見惇が脚本を書いたテレビドラマ。適齢期を過ぎようとする娘とその周囲の人々の姿を描く。放送された年の12月に小津は病没し、今年は50年になる。また翌年に一度再放送されただけの“幻のドラマ”で、約半世紀ぶりの放送。出演:小林千登勢、佐田啓二、宮口精二、杉村春子、北 竜二ほか






善魔 1951年(昭和26年) ★★★   蝉しぐれ 2005年(平成17) ★★★ 
出演:淡島千景 三國連太郎 森雅之 主演:市川染五郎 木村佳乃 石田卓也
あらすじ あらすじ
T新報社の社会部記者三國連太郎は、部長の中沼より、家出をした某官庁官吏北浦氏の妻伊都子の動静をさぐるように命じられた。個人の私事に立ち入ることを潔しとしない連太郎も、渋々ながらまず長野原に隠棲する伊都子の父を訪ね、伊都子の妹三香子の案内で久能山麓の親友の家にいる伊都子に会いその心境をきいた。家出の理由は、ただ夫北浦と性格の合わないことを発見したからだという伊都子の説明のまま、連太郎は新聞に発表しないことを約して帰ったが、他の新聞社が「昭和のノラ」などと書き立てたので、連太郎もこの会見記を記事にした。中沼は結婚前の伊都子とは友達でお互いに深い好意を持っていたので、この事件をあばき立てることを好まず、それが社長や編集長の気に入らず左遷されようとした。連太郎と三香子との間にはこの事件以来淡い恋が芽生えていたが、更にこの事以来、伊都子と中沼との間にも文通があり、中沼の心は再び伊都子にひきつけられて行った。日頃肺の弱かった三香子が重態に陥ったとき、伊都子は静岡から長野原への途次中沼に遭い、その心を打ち明けられるが、北浦との離婚問題とそうしたことが一緒になって考えられるのはいやだからとことわった。中沼はこれまで関係のあった女鈴江とも手を切ってしまった。長野原に行っていた連太郎は、死前の三香子と結婚式をあげたいといって中沼を立会人に頼みに帰って見ると、中沼は社もやめ、北浦にも伊都子に対する気持ちをぶちまけてしまっていた。連太郎は長野原へ同行してくれるのも伊都子に会いに行くためだろうと不満をもらすが、長野原についたときには、すでに三香子は安らかな永遠の眠りにはいってしまっていた。しかし、連太郎の希望で、死せる花嫁との結婚式が、父了遠、伊都子、中沼の立ち会いで行われた。更に伊都子の手を求めようとする中沼に対し、伊都子は自分は北浦を不幸にした上更に鈴江を不幸にしたくはないからといって、中沼を東京へ帰すのだった。丘の上に三香子の屍を焼く煙が白くのぼっていた。 “海坂藩”の下級武士・牧助左衛門の15歳になる剣術に長けた息子・文四郎と、隣家に住む幼なじみのふくは、秘かな相思の仲。だがある日、城内の世継ぎ問題に巻き込まれた助左衛門が、対立する側の家老・里村左内に切腹を命じられたことから文四郎の境遇は一変、罪人の子として、母・登世と共に辛い日々を送る破目になってしまう。そんな中、今度はふくが殿の江戸屋敷の奥に勤めることになった。出立の前日、文四郎に別れを告げにやって来るふく。しかし、ふたりはとうとう会うことが叶わなかった。それから数年、父の仇である筈の里村によって名誉回復が言い渡され、村回りの職に就いていた文四郎は、学問の修行を終え江戸から帰って来た友人・与之助に、殿の側室となったふくが子を身籠ったものの、世継ぎ問題に巻き込まれ流産したことや、その後、再び殿の子を懐妊・出産し、今は別邸“欅御殿”に身を隠しているらしいことを聞かされる。そんな文四郎に、こともあろうに里村からふくの子を攫って来いとの命令が下った。罠だと知りつつも、承諾せざるを得ない立場の文四郎はしかし、ふくの子を預かった後、里村の反対勢力で父が仕えていた家老・横山又助の所に駆け込む策を秘密裡に講じる。そして、友人の逸平や与之助らの力を借り、欅御殿に向かうと、ふくに事情を説明。押し入って来た里村派の刺客たちを倒し、ふくとその子を無事、横山の屋敷に送り届けることに成功する。数年後、殿の他界によりふくが出家を決意した。ふたりは、今生の未練として一度だけの再会を果たし、そこで初めて自らの気持ちを伝え合うも、最早結ばれる筈なく再び別れ行くのだった。



 ゼロの焦点 2009年(平成21年)★★★    青春家族 1989年(平成元年) NHK連続テレビ小説 ★★★ 
出演:広末涼子 中谷美紀 木村多江   主演:清水美砂  いしだあゆみ  陣内孝則  加藤雅也
あらすじ あらすじ
結婚式から7日後。仕事の引継ぎのため、以前の勤務地である金沢に戻った鵜原憲一(西島秀俊)が姿を消す。憲一の妻・禎子(広末涼子)は、見合い結婚のため夫の過去をほとんど知らず、失踪の理由もさっぱり見当がつかない。夫の足跡を辿って金沢へと旅立った禎子は、憲一のかつての得意先企業、室田耐火煉瓦会社で社長夫人の室田佐知子(中谷美紀)、受付嬢の田沼久子(木村多江)という2人の女性と出会う。日本初の女性市長選出に向けて支援活動に精を出す佐知子。教養がなく貧しい出身だが、社長のコネで入社した久子。決して交わるはずのなかった3人の女性の運命だったが、憲一の失踪事件がきっかけとなり、複雑に絡み合っていく。一方、憲一の失踪と時を同じくして起こった連続殺人事件に関して、ある事実が判明する。事件の被害者は、いずれも憲一に関わりのある人間だったのだ。夫の失踪の理由とは?連続殺人の犯人の正体とその目的は?全ての謎が明らかになるとき、衝撃の真相が禎子を待ち受ける……。

主演は清水美砂いしだあゆみ。この2人を中心にひとつの「家族」が、いろんな問題に直面しながら葛藤する、まさに「青春まっただ中」の家族模様を明るく描いた。麻子役のいしだはダブルヒロインながらも、当時の朝ドラ最年長となる41歳でヒロイン役を演じた。また、この頃まだ結成されたばかりのSMAPのメンバー全員が本作のオーディションを受け、当時15歳の稲垣吾郎が合格しレギュラー出演していた。逸見政孝俳優として出演した数少ないドラマでもある。太平洋戦争を挟んだ時期を舞台にした「女性の一代記」という路線がほぼ定着していた朝ドラが、「現代」を舞台に「家族の1年」を描くという設定で話題を呼んだ(連続テレビ小説で放送時点とほぼ同年代を主な舞台とする作品は、1981年度上半期の『まんさくの花』以来8年ぶりであった)。1989年の平均視聴率は37.8%、最高視聴率は44.2%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)




 セブンティウィザン 2020年(令和2年)★★★ NHKプレミアムドラマ    セイレーンの懺悔 2020年(令和2年) ★★★ 
出演: 小日向文世 竹下景子 伊藤歩 矢本悠馬  主演:新木優子 池内博之 高嶋政伸
あらすじ あらすじ
70才、初めて産みます〜セブンティウイザン。〜
定年を迎えた65歳のサラリーマン、家に帰ると70歳まぢかの妻が衝撃の告白、「わたし 妊娠しました!」。産むべきか産まざるべきかの葛藤、超高齢出産に伴う身体的リスク、若夫婦に混じってのママパパ教室、何もかも初体験ゆえの失敗や迷走…。誰もが共感できて、誰もが手に汗握る、夫婦の奮闘の日々。合計135歳の新米パパママの笑って泣けるホームドラマ。

不祥事が続き、番組存続の危機にさらされた帝都テレビの看板報道番組「アフタヌーンJAPAN」。入社2年目の報道記者・朝倉多香美(新木優子)は、あるつらい過去を抱えながらも報道の仕事に誇りをもって取り組んでいた。そんな中、都内で女子高生誘拐事件が発生。先輩記者の里谷太一(池内博之)と多香美は、起死回生のためにスクープを狙って事件を追う。警視庁捜査一課の刑事・宮藤賢次(高嶋政伸)を尾行した多香美が廃工場で目撃したのは、無残にも顔を焼かれた被害者・東良綾香の遺体だった。事件の真相を追う多香美の執念が実を結び、犯人につながる大きなスクープをものにする。しかし、このスクープが原因となり、ある事件が起きてしまう...。果たして、事件の真犯人は誰なのか?そして、報道記者としての"正義"とは?




 銭形平次捕物控/人肌蜘蛛 1960年(昭和35年)★★★    清作の妻 1965年(昭和40年) ★★★★ 
出演: 長谷川一夫 市川雷蔵 山本富士子 夏目俊二 堺駿二 黒川弥太郎   主演:若尾文子 田村高廣  小沢昭一  紺野ユカ
あらすじ あらすじ
江戸の大火に材木買占めで巨利を得た材木問屋上総屋喜兵衛、呉服問屋尾張屋伝右衛門ら一味は、示し合せて銭形平次の探査の手を手先の松五郎と新吉に負わせ、二人は佃島へ流された。三年後、事の次第を知った二人は牢を破るが新吉だけ辛くも逃れる。翌朝、隅田川べりに一味の医師宗庵の死体が浮び、懐中から東海道五十三次の浮世絵が発見された。検死した目明し三輪の万七もこの謎解きは出来ない。だが与力笹野新三郎に島破りの件を聞いた平次は以前の事件を思い出す。この頃、上州から来た焼物師新次郎は上総屋の跡とり娘お絹と知り合う。やがて一味の伊勢屋久助も殺害され懐中には又もや浮世絵が。明晩子の刻に奉行月番が、かつて平次の探査を妨げた北町奉行根岸肥後守に移ると知った平次は事件の急拠解決を誓う。お絹を旅篭柊屋へ置いて外出した新次郎が戻るとお絹は消失。平次は彼から事情を聞き、お絹急死の噂で上総屋に急ぐが、棺の中身は板倉屋おれんの死体。大番頭菊蔵の計りで捕われの身となった平次は新次郎共々急場を脱し、上総屋の寮に駈けつける。仲間割れでおれんを殺し、お絹を生きながら墓に埋めて身代を奪おうとした喜兵衛の企てはここに暴かれ、彼はそこに幽閉されていたお絹の短銃に倒れる。やがて神田祭の雑踏。死んだ筈の松五郎が新吉と共に尾張屋を襲うが平次に妨げられる。材木買占め一味が浮世絵の絵柄と色で会合場所を指定していたと知った平次は、とある料亭へ尾張屋と蔵奉行松島外記をおびき出し、陰謀発覚を恐れた尾張屋が宗庵と久助を殺したことや松島の一味加担を暴く。平次は女目明しお品と協力、米買占めで又もや大儲けしようと企んだ一味を一綱打尽。新吉は以前行方不明になった弟新次郎と再会、お絹の幸せを祈りつつ平次に曳かれて行った。

病気の父と一家の生計助けるため、お兼は遥かに歳の離れた老人の女になることを余儀なくされた。老人は遺産を残して死んだが、お兼の父もまた他界した。お兼は母と、かつて村八分の扱いを受けながら暮らしていた村へと帰る。ある日お兼は、その村で模範青年として名高い、清作と出会い、やがて結ばれ、二人は幸せな時間を過ごしていたが、やがて日露戦争が始まり、清作は軍へと召集される。 そして、ある日負傷して帰郷する。やがて傷は癒え再び戦地に戻る日が来て、本人も軍国の模範青年たる気概で向かおうとするが、お兼と清作が二人になったとき、突然お兼が五寸釘で清作の両眼を刺す。お兼は2年の服役、清作は軍法会議行きとなったが戦地行きは免れる。 服役を終えお兼が戻った時、清作は「盲になり、卑怯者になってお前の心が分かった。お前がいなかったら、馬鹿な模範兵、世間体ばかりの阿呆だった」と礼を言った。




 青春の夢いずこ 1932年(昭和7年) ★★★    惜春鳥 1959年(昭和34年) ★★★  
出演:江川宇礼雄  斎藤達雄  田中絹代   監督:木下惠介  出演:津川雅彦 佐田啓二 小坂一也 石濱朗  
あらすじ あらすじ

かつての学友たちの関係に亀裂が生じて……。小津安二郎監督の初期の無声映画の新音声版。「連続ドラマW OZU 〜小津安二郎が描いた物語〜」の1本としてリメイク。
気ままな大学生活を謳歌していた悪友4人組。ところがその内のひとりが、急死した父親の跡を継いで新社長の座に就任し、残る3人も彼の会社に就職。しかし社長と社員として各自の立場に違いが生じたことから、彼らの友情にも微妙な影が差して……。名匠・小津監督が、前作「〜生れてはみたけれど」に続いて、序列社会がもたらす悲喜劇を緩急巧みに綴ったサイレントの青春ドラマ。皆の憧れのマドンナたるヒロインを田中絹代が愛らしく好演するのも見もの。今回放送する新音声版の声の出演は、佐野史郎と倍賞千恵子。

東京の大学に進学した岩垣、旅館の跡取り息子の峯村、工場に勤める手代木、バーテンの牧田、実家の会津塗を手伝っている馬杉。現在は境遇の違う仲間5人が、岩垣の帰郷により久しぶりに再会する。
福島県会津若松市を舞台に大人へと成長していく青年たちの友情を描く抒情篇。青年たちや男女の心情と白虎隊の哀史とが絡む。




 ★★★    ★★★  
出演:   出演:  
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